ブドウの実に日が差すよう葉を摘み取るボランティアたち

ブドウの実に日が差すよう葉を摘み取るボランティアたち

長野県 上田・小諸

ブドウの葉摘み、ボランティアが汗 上田・メルシャンの農場

信濃毎日新聞(2019年6月29日)

 上田市丸子地域の陣場台地にあるワイン大手メルシャン(東京)の農場「椀子(まりこ)ヴィンヤード」で28日、ブドウの葉摘み作業があった。市内などのボランティア50人ほどが赤ワイン用のメルローの畝に沿って並び、手際良く手を動かした。

 地域の人に親しんでもらおうと、農場を誘致した農業関係者らでつくる陣場台地研究委員会と、畑を管理する地元の農業法人ラ・ヴィーニュがボランティアを募った。前日の雨で湿気を含んだ空気に、ボランティアたちの額には汗が。作業した同市下丸子の女性(61)は「良いブドウになって、何年か後に飲むのが楽しみ」と笑顔だった。作業は7月5日にも行う予定だ。

 ブドウは、農場内に9月21日オープン予定の「シャトー・メルシャン椀子ワイナリー」で醸造される。ワイナリー長の小林弘憲さんによると、葉を摘むことで実に日光が当たり、苦味や渋味を生む成分のタンニンが充実するという。

 陣場台地の土は粘土質で地中に水が浸透しにくく、浅間山や北アルプスに遮られて雨雲に覆われにくい地形もワイン用ブドウの栽培に適しているという。農場は現在22・5ヘクタール。数年後には約29ヘクタールに拡大する計画だ。

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