染め作業の合間に藍染めの魅力を伝える南部さん(右)

染め作業の合間に藍染めの魅力を伝える南部さん(右)

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自然の恵みで藍染め 魚津の南部さん体験教室

北日本新聞(2019年6月29日)

■山里の暮らし 魅力発信

 「藍染め屋」として活動する魚津市鹿熊の南部歩美さん(34)は、古民家への移住を機に、豊かな自然を生かした藍染め体験の実施に力を注いでいる。きれいな水や土を身近に感じられる環境で、中山間地で暮らす魅力を伝える。南部さんは「縁あって山の恵みを使わせてもらっている。中山間地の課題は多いが、できることを探りたい」と話す。

 南部さんは青くない染め液から鮮やかな藍色が生まれる独特の工程に感動し、2012年に徳島で藍染めを学んだ。14年から魚津市で暮らし、昨年12月、末広町から鹿熊の古民家に移住。台所を改装して染め場を設け、自宅近くで染め液の原料となる植物タデアイを栽培している。自然の原料だけを使った伝統的な染めの技法を用いている。

 会員制交流サイト(SNS)などを通じて希望者を募り、5月から古民家での藍染め体験を実施。白い手ぬぐいやバンダナに絞りなどの模様を付けて染めてもらう。参加した入善町青島の舟川千亜紀さん(33)は「藍染めの工程がよく分かり、感動した。すごく楽しかった」と話す。

 1週間ほど発酵させて作った染め液は管理に手がかかる。「人間と一緒でたまにいじける」と言うように、うまく染まらない日もある。染め液の状態次第で体験を受け付ける。体験料は手ぬぐいが2千円、バンダナが1500円。問い合わせは南部さん、電話080(4258)4837。

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