タヌキが登場し、月のことを楽しく学べる幼児向け番組を紹介する竹中学芸員

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月の謎、タヌキが解説 富山市科学博物館プラネタリウム

北日本新聞(2019年6月30日)

 富山市科学博物館(同市西中野町1丁目)は幼児向け番組「たぬきのぽん、つきへゆく」を自主制作し、プラネタリウムで放映している。プラネタリウムが更新された2009年以降初の自主制作で、シナリオから映像制作まで学芸員が担当した。これまでプラネタリウムに幼児向け番組がなかったため、子どもたちの知的好奇心をくすぐる教材として、団体利用する保育園や幼稚園などから好評だ。 

 富山市科学博物館のプラネタリウムでは星座や宇宙空間の解説とともに、恐竜や現代宇宙論などをテーマにした番組を代わる代わる投影しているが、小学生から一般までを対象にしたものがほとんどだった。未就学児が理解しやすい番組を提供できていなかったことから、天文担当の竹中萌美学芸員(25)が「園児でも分かりやすいビデオをつくり、月や星について知ってほしい」と、昨年12月から制作を進めてきた。

 物語は、子ダヌキの「ぽん」が、月面調査に出掛けた宇宙博士のおじいちゃんをロケットで追い掛け、月面でジャンプをして遊ぶというあらすじ。竹中学芸員がシナリオや映像制作を担当し、全天周スクリーンに合わせたイラストは同館職員の大寺優子さん(33)が描いた。月や月面の画像は米航空宇宙局提供の衛星写真などを使用し、月の満ち欠けやクレーターの模様、重力の原理などを学べる。

 6月3日から放映しており、園児らの評判は上々。引率の先生からも「年代に合った内容で見応えがある」との声が寄せられている。7月は1~5日の各日2回、午前10時と11時15分から始める(5日午前10時は、3日までに団体予約がなければ放映しない)。一般観覧も受け付ける。

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