長野電鉄(長野市)が運行する夏恒例の企画列車「ながでんビアトレイン」が3日夜、今季の運行を始めた。長野―小布施間を往復する約1時間半のコースで、この夜は仕事帰りの会社員ら55人が乗車。生ビールを片手に、車窓の風景や乗客同士の交流を楽しんだ。
特急列車の車両「ゆけむり」(4両編成)の座席を向き合わせ、間にテーブルを設置。カモ肉や豚のヒレカツなど7種類が入った特製弁当を配った。乗客は移ろう景色をつまみに飲み放題のビールを堪能。職場の仲間9人で利用したITエンジニア西沢直一さん(56)=長野市北長池=は「なじみの風景も、ビールを飲みながら眺めると特別な風情を感じる」と笑顔だった。
乗客同士で記念撮影したり、連絡先を交換したりする光景も。2回目の乗車という会社役員、大日方勇さん(51)=長野市上松=は「乗客が一体となって盛り上がれるのが魅力」と話していた。
企画列車は9月6日まで。水曜日と金曜日を中心に運行予定で、一部は既に満席。料金は男性3600円、女性3400円。前日の午後3時までに予約が必要。問い合わせは長野電鉄長野駅(電話026・226・2681)へ。