千曲市の遺跡で出土した縄文中期の土器(手前)などが並ぶ収蔵品展

千曲市の遺跡で出土した縄文中期の土器(手前)などが並ぶ収蔵品展

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斧形石器や翡翠製勾玉...厳選25品 千曲の県立歴史館が公開

信濃毎日新聞(2019年7月6日)

 県立歴史館(千曲市)の開館25周年を記念し、「県立歴史館の名品」と銘打った収蔵品展が6日、同館で始まる。これまで集めた史料のうち、石器や古文書などえりすぐりの25点を展示。初公開や久しぶりに公開する史料も多いといい、5日に関係者向けの内覧会を開いた。

 信濃町の遺跡で出土した旧石器時代の「斧形(おのがた)石器」は世界最古級とされる磨製石器。動物の解体や木材加工の道具だったと考えられている。佐久市の遺跡で見つかった弥生時代の「翡翠(ひすい)製勾玉(まがたま)」は長さ5・5センチで、同様の物では国内3番目の大きさという。

 重要文化財や県宝も並ぶ。平安時代の1145(天養2)年、現在の小川村付近にあった荘園の管理を巡る争いを、鳥羽上皇の政務を担当する院庁が裁定した際の文書「鳥羽院庁(いんのちょう)下文(くだしぶみ)」は重文。信州最古の古文書で、公開は10年ぶりとなる。千曲市の遺跡で出土した平安末期の木製仏塔「六角宝幢(ほうどう)」は県宝。仏像や仏堂を飾る「荘厳具」として使われ、平安期の仏教信仰を知る上で重要な史料だ。

 武田信玄と上杉謙信の一騎打ちの場面を描いた江戸後期の「川中島合戦図屏風(びょうぶ)」も目を引く。

 笹本正治館長は、四半世紀にわたって地道に集めてきた史料を通して「歴史館の成長を味わってほしい」と話している。収蔵品展は8月18日まで。7月15日と8月12日を除く月曜日と7月16日は休館。

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