初めて一般公開する本阿弥光悦作の「赤楽茶碗銘障子」。日にかざすと光が透けるように見える

初めて一般公開する本阿弥光悦作の「赤楽茶碗銘障子」。日にかざすと光が透けるように見える

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光悦の「赤楽茶碗銘障子」初公開 諏訪で国宝と共に

信濃毎日新聞(2019年7月6日)

 江戸時代初期に活躍した趣味人、本阿弥光悦(1558〜1637年)が作り、名品とうたわれながらも長く公にされなかった茶わん「赤楽茶碗銘障子(あからくちゃわんめいしょうじ)」が6日、諏訪市のサンリツ服部美術館で一般向けに初公開される。底に近い「腰」の部分に3本の裂け目があり、日にかざすと透けて見えることなどから「障子」の銘が付いた。存在と特徴だけが語り継がれてきた希代の一品という。

 美術館によると、大正時代に出版された「大正名器鑑」にモノクロ写真が掲載されて以降、1956(昭和31)年に開かれた茶会で一度使われた記録しか残っていない。全体に赤みを帯び、透けて見える裂け目に加え、漆で継いだ側面の「火割れ」も特徴。美しさと貴重さから名代の茶人たちに愛されてきた。

 美術館は入手した時期や経緯を明らかにしていない。

 6日から始まる「茶人に愛された数々の名碗」と題した特別企画展で展示する。光悦の作で国宝の「白楽(はくらく)茶碗銘不二山(めいふじさん)」も並べる。作者自身が銘を記した「共箱(ともばこ)」のふた、不二山を包んだとされる布も展示する。

 特別企画展は8月18日までを前期、同20日〜9月29日までを後期とし、それぞれ30点余を紹介。障子と不二山は前後期を通じて展示する。学芸員の藤生明日美さん(34)は「茶人たちが愛し大切にしてきた茶わんを通じ、茶の湯の文化に触れてほしい」と期待している。

 入館料は大人1100円、小中学生400円。休館日は祝日を除く月曜日で、8月は19日のみ休む。

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