8月31日に南砺市井波地域で開かれる獅子舞共演会をメインイベントとした「南砺獅子舞 令和元年夏の陣」で、井波で受け継がれている屋体5台が、八日町通りに勢ぞろいする。踊り屋体が今年、地域のシンボルとして再建されたことから実現。イベントの実行委員会は「大勢の人に南砺の文化である獅子舞と屋体を見てもらいたい」と期待している。
毎年5月に南砺市井波地域中心部で開かれる「よいやさ祭り」では、金色のみこしが巡行し、屋体は三味線や笛の音色、唄を響かせながら引き回される。
井波彫刻を軸にした文化財が日本遺産に認定されたのを機に、井波日本遺産推進協議会は今年、約10年前から巡行が途絶えていた中新町の踊り屋体を再建。よいやさ祭りでは、八日町と上新町、北川・北新町、今町の屋体が巡行したほか、再建された踊り屋体が展示され、踊りも披露された。
今回、踊り屋体の再建をきっかけに勢ぞろいする場を設けようと、同推進協議会が井波町屋体連に呼び掛けた。同推進協議会によると、よいやさ祭りでは、屋体は各町それぞれで巡行されるため、一堂に会することは珍しいという。
屋体の展示は8月31日午後3~9時で、夕方にはちょうちんを取り付ける。イベントは北日本新聞社共催。