福井県勝山市内のそば店、飲食店合わせて8店が、7月12日から市内の雪室(ゆきむろ)で貯蔵したソバの実を使った「雪室そば」を提供する。昨年より約1千食多い計1万3千食ほどを用意。各店でなくなり次第終了する。
市内外の団体で4月、新たに結成した市雪室ブランド推進会議が企画。前身の団体から数えて4年目の取り組みになる。雪の冷気で低温、高湿度の環境を保ち、「天然の冷蔵庫」と呼ばれる雪室で、ソバの実を保存。夏場でも風味、食感が新ソバに近いと感じる人もおり、好評を得ている。
今年は2月から雪室で貯蔵してきた。勝山麺類組合に加盟する7店のほか、1店が雪室そばを取り扱う。
「食庵おり田」「勝食」「めん工房きふね」「手打ちそばどうせき」「福彩り食堂のむら屋」「やく志屋」は、いずれも全てのそばメニューを雪室そばとし、通常メニューと同じ価格で提供。「手打ちそば八助」「おいしいちよ鶴」は、雪室そばを使った特別メニューとして1日20食限定で出す。
参加店には「奥越前かつやま雪室」ののぼり旗が掲げられる。問い合わせは市ジオパークまちづくり課内の同会議事務局=電話0779(88)8126。