松本市はかり資料館は七夕人形と生け花を飾り、町屋の風情を楽しんでもらう

松本市はかり資料館は七夕人形と生け花を飾り、町屋の風情を楽しんでもらう

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松本の七夕、珍しい風習知って 市内各地で紹介

信濃毎日新聞(2019年7月11日)

 松本のまちが七夕で染まります―。月遅れの8月7日の七夕に合わせ、松本地方の七夕の風習を紹介する催し「まつもとの七夕」が、松本市立博物館など市内6館や、連携する市街地の店舗で開かれている。全国でも珍しい七夕の風習を継承しようと毎年続く企画。七夕人形を軒先に飾ったり、ササの代わりに紅葉で七夕飾りを作ったりと、地域に残る多彩な七夕行事を伝える。今回初めて6館で全て図柄が異なる七夕デザインの缶バッジを制作。8月3〜7日に来館した希望者に贈る。

 市はかり資料館(中央3)は「町屋で楽しむ七夕さま」と題し、縁側に七夕人形を飾り野菜を供える。初の試みとして、七夕と生け花の関連を紹介する。かつて宮中で七夕に花を供えた行事が生け花の発展につながったとの解説パネルを展示。ボランティアの生け花愛好家が展示室の床の間に花を生ける。遠山順子学芸員は「七夕と花の風情をゆっくり楽しんで」と話す。

 重要文化財馬場家住宅(内田)は、男女一対の七夕人形や、七夕の日に雨が降ると織り姫やひこ星を背負って天の川を渡るという人形「カータリ」を展示。降雨を願う農耕的な要素など、七夕と雨の関係を解説している。

 安曇資料館(安曇)は、紅葉に短冊を結ぶ稲核(いねこき)地区伝統の七夕飾りを紹介する。

 ほかに窪田空穂記念館(和田)、市歴史の里(島立)でも開催。8月12日まで。各館の開館日などについての問い合わせは市立博物館(電話0263・32・0133)へ。

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