尾形さん(右)の解説を聞きながら熱心に鑑賞する大勢の来場者=高岡市美術館

尾形さん(右)の解説を聞きながら熱心に鑑賞する大勢の来場者=高岡市美術館

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ミュシャ展一般公開始まる 高岡市美術館

北日本新聞(2019年7月14日)

 アールヌーボーを代表する画家、アルフォンス・ミュシャ(1860~1939年)の幅広い画業を紹介する「夢のアール・ヌーヴォー アルフォンス・ミュシャ展」の一般公開が13日、高岡市美術館で始まった。開幕を待ちわびたファンが続々と訪れ、独特の様式美で知られるミュシャの作品世界を堪能した。

 この日は午前9時半の開館と同時に夫婦や親子連れらが来場し、心引かれた作品にじっくり見入ったり、スマートフォンやカメラに収めたりした。立山町利田の会社員、梅本顕久さん(36)は「県内でミュシャの作品を見られるとあって開幕を楽しみにしていた。おしゃれなポストカードをはじめ、多くの作品が並んでいて良かった」と満足げに話した。

 富山市石金の主婦、加藤藍子さん(30)は大学の同級生で、新潟県上越市の会社員、佐野裕美さん(30)と一緒に訪れた。高校の授業で模写した作品をスマートフォンで撮影した加藤さんは「近い距離で作品を鑑賞できるのがうれしい」と喜び、佐野さんは「シャンパンや紅茶を入れる缶など、いろいろなパッケージデザインも見ることができてよかった」と話した。

 同展は9月1日まで。パリの街を彩った宣伝ポスターや、アートの普及を目指して取り組んだ装飾パネル、祖国チェコのためにデザインした切手や紙幣など、ミュシャの多彩な創作活動を七つの章に分けて紹介する。

 同美術館と北日本新聞社でつくる実行委員会主催。同美術館開館25周年記念、北日本新聞創刊135周年記念。

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