市長賞に選ばれた十日区の「極楽鳥 絵馬」

市長賞に選ばれた十日区の「極楽鳥 絵馬」

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金津祭飾り物、十日区が最高賞 人形山車14日巡行

福井新聞(2019年7月14日)

 福井県あわら市指定無形民俗文化財の金津祭(福井新聞社後援)が7月13日、開幕した。呼び物の一つで伝統の「本陣飾り物コンクール」(同)が開かれ、旧金津町市街地の18区が日用品を用いて工夫を凝らした作品をそれぞれの地元で披露、アイデアや出来栄えを競った。最高賞の市長賞には十日区の「極楽鳥 絵馬」が選ばれた。

 本陣飾り物は約390年の伝統がある。江戸時代に参勤交代のお殿様を日用品で作った飾り物でもてなしたのが始まりで、現在は市商工会主催でコンクールを開いている。飾り物は材料の日用品を再利用できることが大きな特徴。今年は「令和元年」にちなんだ作品が多く登場した。

 同市金津創作の森に入居する竹人形作家、山田信雄さんを委員長に城戸橋政雄副市長や観光関係者、作り物の研究をしている高橋健司・鳥取大教授ら計12人が審査した。

 市長賞の「極楽鳥 絵馬」は昔、十日の寺に奉納されていたという極楽鳥の絵馬を再現したとの想定。赤、白、黒のレンゲ約600個と青、黄色などの大小の靴べら約300個を使い、華やかな色合いや羽の躍動感を見事に表現した。飾り物は後日祭の15日まで各地元で披露される。その後5基は金津本陣IKOSSAなどに展示される。

 このほか、初代福井藩主結城秀康の重臣として越前と加賀の国境の鎮めを任された「多賀谷左近三経公」と徒武者(かちむしゃ)に扮(ふん)した市民らによる武者行列が行われた。

 中日祭の14日は中央区の「弁慶」、十日区の「桃太郎の鬼退治」、六日区の「源義経」の人形山車3基が旧市街地を巡行する。

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