産学連携協定を結ぶ魚津漁業協同組合と富山短大は16日、富山市願海寺水口の同大で、共同で開発に取り組んでいるブリ料理の試食会を開いた。ブリの切れ端を活用したバーガー、ピザなど11品が同大から提案され、商品化に向けて意見を交わした。
魚津漁協と富山短大は5月に協定を結び、3年間にわたり水産加工品の開発や調理法の研究などを進める。同漁協は水産加工場で出る魚類の切れ端の活用を模索しており、初めての連携企画として同大にブリ料理の開発を依頼。同大食物栄養学科の教員4人が応えた。
試食会で、試作を担当した深井康子教授が「ブリの味や栄養を最大限に発揮するメニュー。ぜひ広めてほしい」と紹介。同漁協の関係者8人が主食のバーガーや主菜のごま焼き、副菜の煮物など11品を試食し、味やレシピなどを確かめた。
同漁協は今後、商品化するメニューの検討を進める。学校給食の献立として提案したり、魚津漁港横の「魚津丸食堂」や魚津水族館の「魚津丸キッチン」で提供したりする予定。浜住博之専務理事は「提案してもらったメニューで、魚津の魚を広く普及させていきたい」と話した。