能登町の小木港で18日、石川県漁協所属の中型イカ釣り船による、冷凍スルメイカの今季初の水揚げが行われたが、初日の漁獲量は「例年の半分程度」(関係者)にとどまり、寂しいスタートとなった。能登半島沖の好漁場「大和堆(やまとたい)」、北海道沖のいずれの漁場も振るわず、「出だしは最悪」と帰港した漁師らから嘆き節が漏れた。
18日の水揚げは1隻。17日に帰港した「第86永宝(えいほう)丸」から、ベルトコンベヤーに載って冷凍スルメイカ「船凍(せんとう)イカ」の詰められたケースが、次々と港内の集荷場に運ばれた。例年の初水揚げは1隻6千ケースほどだが、この日は約3300ケース、26トン前後。午前7時半に始まった作業は同10時ごろには終わり、作業時間も短かった。