伏木港の繁栄の歴史を物語る「旧伏木港三号岸壁水平引込式クレーン」

伏木港の繁栄の歴史を物語る「旧伏木港三号岸壁水平引込式クレーン」

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「旧伏木港クレーン」登録文化財に 文化審が答申

北日本新聞(2019年7月20日)

 文化審議会は19日、射水市庄西町2丁目(新湊)の「旧伏木港右岸三号岸壁水平引込式(ひきこみしき)クレーン」を国の登録有形文化財(建造物)にするよう柴山昌彦文部科学相に答申した。港湾施設の陸揚げ専用クレーンの登録は全国で初めて。近く答申通り告示され、県内の登録有形文化財(同)は67カ所139件となる。同市内では2017年の「旧田中家住宅」以来、10件目。

 クレーンは1968年3月、小矢部川河口の伏木港に県が設置した。荷物の振れが少なく重量物や石炭・鉱石といったばら物の荷役に適した「ダブルリンク式水平引込式」と呼ばれる形式で、高さ43メートル、つり上げ荷重8トン。新設当時は日本海側で最大規模を誇り、マンモスクレーンの異名で親しまれた。同形式では国内最古級で、海上輸送に欠かせない伏木港の陸揚げ作業効率化に寄与した。

 老朽化に伴い2014年に使用が停止されたが、堂々とそびえ立つクレーンは、伏木港の景観を形成するとともに高度経済成長期の地方港湾の姿を今に伝えている。

 クレーンは今年1月、伏木海陸運送(高岡市伏木湊町)など6社で組織する「伏木港右岸3号クレーン保存会」が県から譲り受けた。同会は「旧伏木港が果たした役割は大きく、開港120周年の年にクレーンが指定を受けたことは喜ばしい」とコメント。今後については「港町・伏木の景観を形成するモニュメントしてクレーンを活用していきたい」としている。

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