福井県福井市の越前海岸一帯で楽しめる体験メニューを集めた「海の探検博覧会 うみたん」が、2年目の夏を迎えた。昨年人気だったナイトシュノーケルやタコかご漁などに、日本海の夕日を眺めるクルーズや古民家での田舎暮らし、林業といった20個の体験を追加。海、里、山を舞台にした計45の体験で誘客増を図り、将来の移住増につなげたい考え。
2023年の北陸新幹線県内延伸に向け、福井市沿岸部の事業者らでつくる「越前海岸盛り上げ隊」が展開する体験メニューの一斉発信プロジェクト。越前海岸の魅力をアピールし、通過型から滞在型の観光に変えていく狙いがある。
海の体験は、プレジャーボートに乗って日本海に沈む夕日を眺めるクルーズなどを新たに加えた。運が良ければイルカやクジラを見ることができる。
里の体験は、古民家で農作業や昼食作りを楽しむ田舎暮らしを追加。空き家、空き寺を巡るツアーもあり、田舎での生活に関心がある人に移住のイメージをしてもらう。
山の体験は、殿下地区の山林での「自伐型林業」を新たに加えた。木の伐採やまき割り、チェーンソーの技能講習などで、林業を身近に感じてもらう。
越前海岸盛り上げ隊の長谷川陽子さんは「多くの事業者と一緒にすることで楽しい雰囲気が外に伝わりやすい。皆さんには楽しい雰囲気を味わってほしい」と話していた。
体験メニューは同隊のホームページ(「越前海岸盛り上げ隊」で検索)に随時掲載し、参加予約を募る。