農林水産省は19日、長野県を含む31府県56カ所の棚田を紹介する「棚田カード」の配布を始めた。県内は千曲市の「姨捨の棚田」、上田市の「稲倉の棚田」、飯田市の「よこね田んぼ」の3種類。現地を訪れて魅力を感じてもらうきっかけを提供し、保全や周辺地域の活性化につなげる。
カードは縦6センチ、横9センチほど。表に棚田の写真、裏には棚田の面積やPRポイントを記した。姨捨はオーナーが田植えなどをする「棚田貸します制度」、稲倉は北アルプスなどの山々と上田の街並みが広がるパノラマ、よこね田んぼは星空と棚田が織りなす景観を紹介している。
配布場所は、姨捨がさらしなの里古代体験パーク、稲倉が稲倉の里農村交流館、よこね田んぼが飯田市千代自治振興センターと奥天竜不動温泉佐和屋。姨捨とよこね田んぼは無料、稲倉は保全作業などに協力した人に配る。
今回のカード作成は第1弾で、同省は「反響を見て、他の地域のカードを作ることも検討したい」としている。