幻想的なぼんぼりの光を眺める来場者=金沢市の湯涌温泉

幻想的なぼんぼりの光を眺める来場者=金沢市の湯涌温泉

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ぼんぼり祭り ぼんぼり点灯式に1500人

北國新聞(2019年7月22日)

 金沢市の湯涌温泉街で10月に開催される湯涌ぼんぼり祭り(北國新聞社後援)を前に、同温泉で21日、ぼんぼりの点灯式が行われた。同所が舞台のモデルであるアニメ「花咲くいろは」にちなんだイベントで幻想的な光に包まれた湯の街に多くのファンが集った。アニメ制作会社・京都アニメーションの放火殺人事件を受け、犠牲者の鎮魂と会社の再建を願う「のぞみ札」が湯涌稲荷神社に数多く奉納された。
 点灯式では冒頭、湯涌温泉観光協会の安藤有会長が京都アニメーションの犠牲者に追悼の意を表し、来場者と約1分間、黙とうした。安藤会長、村山卓金沢市副市長があいさつし、午後8時6分、約350基のぼんぼりに一斉に明かりがともった。
 「花咲くいろは」は2011年にピーエーワークス(南砺市)が制作。湯涌温泉は主人公が暮らす「湯(ゆ)乃(の)鷺(ざき)温泉」のモデルで、ぼんぼり祭りはアニメに登場する祭りを再現しており、21日も「聖地巡礼」に約1500人が駆け付けた。
 湯涌稲荷神社はぼんぼりが照らす階段を登った先にあり、「京アニのスタジオやスタッフの方々が回復されますように」「クリエーターが幸せに過ごせる世の中に」などとしたためられた「のぞみ札」が並んだ。札は10月の祭りで、焚(た)き上げられる。
 アニメと地域の関わりを研究する富山県立大の大石玄准教授(47)=射水市=は「京アニはピーエーワークスと同様、地方に拠点を置く会社で親しみを持っていた。ただただ胸が痛い」と話し、点灯式で犠牲者を悼んだ。
 山下新一郎実行委員長(47)は「『花咲くいろは』の制作現場を知っているだけに、京アニの火災は人ごととは思えず衝撃的だった。何か手伝えることがあればしていきたい」と話した。
 ぼんぼりは10月14日まで毎日午後7~10時に点灯される。

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