加賀市の山代温泉観光協会は23日、1993年に独自に制定した観光スポット「山代八景」を改定し、新たに「令和 山代八景」を決めた。観光客や住民へのアンケートをもとに「古総湯」「薬王院温泉寺と五輪塔」などを選んだ。協会では八景を巡る散策コースの提案やスマートフォンを利用したスタンプラリーなどを計画しており、北陸新幹線延伸を見据え、温泉街を市内外に発信する。
新八景にはこのほか、▽服部神社▽九谷焼窯跡展示館▽魯山人寓居跡 いろは草庵▽足湯と源泉の湯けむり▽紅柄(べんがら)格子の街並み▽萬松園と八十八ケ所めぐり―を選定した。同温泉の「ゆのくに天祥」で開いた総会の席上、発表した。
協会は八景の制定と合わせ、後世につなぎたい歴史や事柄「山代歴史文化遺産」として、九谷焼、菖(しょう)蒲(ぶ)湯(ゆ)祭りなど五つを認定した。
総会では萬谷正幸会長があいさつし、五十音配列の創始者である明覚上人をテーマに、KKR山代荘跡地で整備を目指す「あいうえおの郷」構想を推進する方針も説明した。
総会に引き続き、講演会、懇親会が開かれた。