かなざわ・まち博2019(北國新聞社特別協力)の20周年記念講座「特別公開成巽閣『煎茶席三華亭(さんかてい)』」は26日、兼六町の成巽閣で開かれた。文人大名・加賀藩13代藩主前田斉泰が手掛けた三華亭が10年ぶりに公開され、参加者が茶室の随所にみられる風雅な文人趣味に感じ入った。
三華亭は江戸末期の嘉永年間に江戸で建てられ、1949(昭和24)年に成巽閣の庭内に移築された。参加者は2・7メートルの一角鯨「ウニコール」の牙がはめ込まれた欄間や、大胆な瓢(ひさご)のすかし壁、ビードロのガラス入り障子などを間近に、斉泰の感性に思いをはせた。吉竹泰雄館長が解説した。30日も開く。