林監督(右)の話を聞く星稜ナイン=金沢市の星稜高グラウンド

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奥川「粘り強く戦う」 星稜ナイン、甲子園へ始動

北國新聞(2019年7月30日)

 第101回全国高校野球選手権石川大会で2連覇した星稜ナインが29日、令和最初の夏の甲子園に向けて始動した。昨年のU-18日本代表でプロ注目の奥川恭伸は「石川の代表として正々堂々と粘り強く戦う」と宣言。最速153キロのエース右腕は県勢初の優勝旗を持ち帰るべく、高校最後の聖地に立つ。
 午前9時、ユニホーム姿の選手たちがグラウンドを整備し、周辺の草むしりを始めた。グラウンドへの感謝を表す伝統で、山瀬慎之助主将は「総監督(山下智茂名誉監督)からも勝った次の日が大事だと言われている。星稜魂です」と黙々と汗を流した。
 奥川-山瀬の超高校級バッテリーに加え、元U-15日本代表の4番・内山壮真を抱える現チームは「星稜史上最強」の呼び声も高い。「高校四天王」と評される好投手で唯一甲子園に乗り込む奥川は「評価して頂いているのはうれしいこと」と歓迎するが、重圧は計り知れない。
 それでも林和成監督は「いろんな経験をしてきたから、やるべきことは分かっている」と選手の力を信じている。4月、春の選抜大会で起きたサイン盗み騒動を発端に自身は謹慎。監督不在の事態も乗り越え、石川大会を制した教え子たちが「頼もしく見える」と言い切った。
 ベスト8以降は攻めあぐねる場面も見られたが、打力も全国屈指とされる。今大会、決勝で満塁ホームランを放った東海林航介の3本を筆頭に本塁打を量産。計11本は昨年の星稜がマークした10を抜き、1大会で史上最多となった。
 夏の甲子園は8月6日に開幕し、16日間(休養日2日を含む)の日程で決勝は21日の予定。3日午後4時から大阪フェスティバルホールで抽選会が行われる。

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