1日に富山市総合体育館で行われる大相撲の夏巡業「富山場所」の土俵が31日完成し、場所の安全と成功を祈る土俵祭が開かれた。
日本相撲協会のメンバーや会場の設営に当たった業者らが出席。同協会の「呼び出し」が、土俵の四隅に置かれた盛り塩に酒を注いで清めた。出席者が二礼二拍手一礼。駒澤北日本新聞社長の発声で乾杯した。
土俵づくりはこの日朝から行われ、作業員が手押し車で土を運び、専用の道具で固めた。観客席には「大相撲富山場所」と書かれた座布団を並べた。
富山場所には5月の夏場所で初優勝した平幕の朝乃山(富山市呉羽町出身)をはじめ、名古屋場所を制した鶴竜と白鵬の両横綱ら人気力士が顔をそろえる。
巡業の運営を担当する不知火(しらぬい)親方は「朝乃山は地元はもちろん、協会にとっても期待の力士。巡業は力士と近い距離で接することができるので、相撲をもっと身近に感じてもらいたい」と話した。北日本新聞社、サンライズプロモーション北陸主催。