リンゴ畑で「アップルトリップ」を手にする宮下さん

リンゴ畑で「アップルトリップ」を手にする宮下さん

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槍ケ岳のお供に信州リンゴパワー 長野の果樹園「行動食」考案

信濃毎日新聞(2019年8月1日)

 長野市豊野町で果樹園を営む宮下直也さん(31)が、乾燥リンゴを山の行動食にしてもらおうと商品「アップルトリップ」を考案し、北アルプス槍ケ岳(3180メートル)山頂直下にある槍ケ岳山荘で今夏も販売する。山荘4代目の穂苅大輔さん(33)と宮下さんはいずれも都市部からのUターン。信州の魅力を発信しようと意気投合して実現した。

 大阪市のアパレル店に勤めていた宮下さんは2年前、結婚を機に帰郷。100年以上続く実家の果樹園で父に教わりながら、5代目として働いている。昨年、東京から槍ケ岳山荘に戻った同世代の穂苅さんをテレビ番組で知り、共感。「自然を愛して伝統を継承しようとする姿に心を打たれた」という。

 もともと山登りが好きで、栄養価が高い乾燥リンゴは行動食に向いていると考えた。「せっかくだから、一番おいしいものにしたい」と、原料には生食用の高品質のシナノゴールドとサンふじを使用。薄切りを低温で長時間乾燥させ、リンゴの風味や栄養価を凝縮させた。

 「会って思いを届けたい」と昨夏、約100袋をザックに詰めて槍ケ岳に登った。穂苅さんは「若い世代からも長野の魅力を発信したい思いに共感した」。信州らしいリンゴの行動食は登山客に人気で、夏の間に完売したという。

 宮下さんは今年も8月上旬に、約100袋を山荘まで届ける予定だ。「リンゴは自然の産物。感謝を込めて山に届けたい」と話している。

 1袋20グラム入りで、600円(税抜き)。県内外のアウトドアショップなどで販売することも考えている。

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