小杉焼の名品が並ぶ常設展示場

小杉焼の名品が並ぶ常設展示場

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小杉焼の収集品一堂に 安元さん(大島)常設展示場開設

北日本新聞(2019年8月2日)

 射水市赤井(大島)の安元美代治さん(72)は1日、自身が経営する古美術・骨とう品販売「安元美術」(同市赤井)に小杉焼の常設展示場を開設した。半世紀にわたり収集した文化・文政年間(1804~30年)の酒器や茶器を中心に展示している。安元さんは「小杉焼は射水地域にとって大切な宝物。多くの人に見てほしい」と話している。

 小杉焼は1816(文化13)年ごろ、小杉地域の陶工、高畑与右衛門が開窯し4代にわたり制作された。多くは生活雑器として作られたが、優美な色合いや形状が高く評価されている。

 安元さんは「小杉青磁」と呼ばれる独特の緑釉(ゆう)の色合いや優美な形状に若い頃から魅せられ、初代、2代目の与右衛門の作品を中心に買い求めてきたという。長らく自宅に保管してきたが、近年、小杉焼の価値を見直す取り組みが市内で広がっていることに共鳴し、収集品の公開を決めた。

 展示場には鴨(かも)徳利や緑釉の茶壺など70点を展示。射水市出身の日本画家、郷倉(ごうくら)千靭(せんじん)の日本画も紹介している。いずれも非売品。入場無料。水曜休館。

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