2年ぶりに復活する「いけだエコキャンドル」に向け、新キャンドルを作るお年寄りら=8月1日、福井県池田町薮田の総合保健福祉センター「ほっとプラザ」

2年ぶりに復活する「いけだエコキャンドル」に向け、新キャンドルを作るお年寄りら=8月1日、福井県池田町薮田の総合保健福祉センター「ほっとプラザ」

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「エコキャンドル」復活 福井・池田、9月2万個点灯

福井新聞(2019年8月2日)

 福井県池田町民が廃油を再利用して手作りしたキャンドルで山里に灯火のアートを描く「いけだエコキャンドル」が、2年ぶりに復活する。昨年でいったん休止となったが「町民の力を結集しつくりあげる"結"の場を残したい」と実行委が立ち上がった。キャンドル容器をプラスチックから紙製に代えるなど、さらにエコにした新キャンドルを2万個準備し、復活のイベントは9月22日、須波阿湏疑(すわあずき)神社周辺で行われる。

 「いけだエコキャンドル」は、池田町の環境活動の象徴的イベントとして2005年に始まり、約2600人の町人口を超える約3千人を集めていた。昨年、福井国体開催による多忙化などをきっかけに休止となったが、毎年キャンドル作りに参加していたお年寄りなどから「残念」との声が出ていた。

 復活に当たりさらにエコを追究しようと、キャンドルのカップをプラスチック製から紙製に変更し、軸にはヨシとカヤを使用。ヨシは地元の川で刈り取り、河川の美化につなげるほか、カヤは須波阿湏疑神社の祭事で使われた茅(ち)の輪を再利用した。制作の負担を減らすため、芯(しん)に使う糸を油を吸いやすい綿に変更、ろうを糸に塗る作業を省いた。

 町民参加のキャンドル作りは7月初旬から始まっており、8月1日は総合保健福祉センター「ほっとプラザ」で、町社協「ふれあいサロン」の会員ら14人が、約千個の軸を作った。10年以上キャンドルづくりに携わっているという90代女性は「準備は楽しみ。みんなとわいわい取り組めてうれしい」と話していた。

 10日は町外の人も参加できるキャンドル作りが町開発センターで行われる。午前9時から午後7時まで。実行委では「世代を超えてみんなでつくりあげる"結"を池田の文化として、エコキャンドルをつなぎたい」と参加を呼び掛けている。参加希望の問い合わせは、いけだ農村観光協会=電話0778(44)8060。

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