福井県おおい町夏の一大イベント「第25回若狭おおいのスーパー大火勢(おおがせ)」(福井新聞社後援)が8月3日、同町成海のうみんぴあ大飯で開かれる。高さ約20メートル、重さ約1トンの巨大たいまつの炎が渦を巻き、火の粉が乱舞するさまは壮大で、花火との共演は初の試みとなる。本番が迫った7月30、31日は会場で大たいまつの仕上げ作業が行われ、男衆が本番に向けて準備に励んだ。
同イベントは、町内に約300年以上前から伝わる、火災を鎮め五穀豊穣(ほうじょう)を願う伝統行事「大火勢」がモチーフになっている。
午後7時40分、大火勢の種火が届けられ、大たいまつに点火。若衆約60人が大たいまつを右に左に豪快に回し、炎の渦を巻き起こす。同時に花火が打ち上げられる。
プレイベントは午後3時からありステージショーのほか、「若狭路うまいモン横丁」に飲食ブースなど20店舗が並ぶ。同5時半からは地元ヨサコイチーム6チーム、同7時は地元太鼓グループ「大飯ブレイズ」がパフォーマンスをみせる。
大たいまつ作りは実行委員や当日回す若衆計約20人が、汗だくになりながら作業。高さ約20メートルの御柱や横棒にカヤの束を巻き付けロープで固定、整形した。木肌が見えている部分に白いさらしを巻き、燃えても形が崩れにくく火の粉が飛び散りすぎないように御柱の先端のカヤには金網を巻いた。
若衆頭の民安右京さん(27)は「集まってくれた幼なじみと一致団結し、町内外、県外の人にこれまで以上にアピールしたい」と意気込んでいる。
問い合わせは実行委員会=電話0770(77)9111。当日の開催に関する問い合わせは専用ダイヤル=電話0180(99)3838。