尖石縄文考古館を見学する観光客

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縄文ブーム、諏訪地方に人呼ぶ 「日本遺産」も追い風

信濃毎日新聞(2019年8月2日)

 縄文時代の土器や土偶などを展示している諏訪地方6市町村の考古館や博物館など計6館の来場者数が、2017年度から18年度にかけていずれも増加した。土器や土偶のデザイン性が国内外から注目を集める「縄文ブーム」を受け、実際に展示施設に出掛けて実物を見る人が増えている―と各館は分析。八ケ岳山麓の縄文文化が18年5月に「日本遺産」に認定されたことも追い風になったようだ。

 国宝土偶の「縄文のビーナス」や「仮面の女神」などを展示している茅野市尖石(とがりいし)縄文考古館の18年度の有料入館者数は、17年度より17・8%増の3万1153人。同館は「縄文ブームに加え、日本遺産の認定が、縄文に関心がある人に『現地に行ってみよう』と思わせる効果があった」とみている。

 富士見町井戸尻考古館の18年度の入館者数は18・0%増の7775人。岡谷市立岡谷美術考古館は3・8%増の1万1709人。諏訪市博物館は17年度中の長期休館の影響もあり、26・4%増の約1万2千人。「下諏訪町星ケ塔ミュージアム矢(や)の根(ね)や」は、18年度に隣接する「諏訪湖時の科学館・儀象堂」と一体化してリニューアルオープンした効果もあって、約2・3倍の1万1664人。土器などを常設展示している原村の八ケ岳美術館も17年度より18年度の来館者数が多かったという。

 諏訪市博物館は「日本遺産認定後に縄文関連の資料を目的に来る人が増えている」。岡谷美術考古館も「縄文土器を目当てにした人が増えた」と受け止める。井戸尻考古館の小松隆史館長(48)は「今後、日本遺産に認定された自治体間の連携が本格化すれば、さらに入館者が増えるのでは」と期待していた。

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