「旬彩館」で開発に込めた思いを語る橋本さん

「旬彩館」で開発に込めた思いを語る橋本さん

長野県 伊那路 スイーツ

「信州市田酪農」スイーツに 高森の果樹農家、商品開発

信濃毎日新聞(2019年8月3日)

 高森町山吹の果樹農家橋本いずみさん(39)が、町内の「信州市田酪農」が製造している牛乳とヨーグルトを使ったスイーツ「凜(りん)rin」を開発した。町内の農産物直売所「旬彩館」で4日にある催しで発売。大好きな同社の乳製品の味を最大限に生かした商品を作り発信しようと2017年から構想を進めてきた。「地元に生産者がいる貴さと、産地ならではの味を多くの人に知ってほしい」と話している。

 約6時間かけて水切りしたヨーグルトと牛乳を7割ほど使い、ふわふわの食感にしたゼリー菓子だ。ヨーグルトの水分「ホエー」も黄色いゼリー状にし、ブルーベリーなどのジャムとの4層に仕立てた。信州市田酪農は風味を引き出す低温殺菌の製法が特長。社長の富永渡さん(69)は「初めて口にする食感が新鮮。濃密な味」と評価する。

 橋本さんは3人の子育て中。町などが設置している「アントレプレナー(起業家)支援相談室」や旬彩館を運営する信州高森産直組合の支援を受けて発売にこぎ着けた。「この味を求めて地域を訪れてくれる人が増えるよう、頑張りたい」と意気込む。

 130グラム入り300円。4日は100個限定販売。問い合わせは旬彩館(電話0265・34・2166)へ。

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