八ケ岳連峰の山小屋約30軒でつくる八ケ岳観光協会は4日、登山口の美濃戸口(茅野市)など麓の計5カ所で登山者に地元産セロリを振る舞った。地域の野菜のおいしさをPRしようと昨年8月に初めて実施し、好評だったため継続。信州諏訪農協(本所・諏訪市)から差し入れられた約20株を一口サイズに切り分け、みそやマヨネーズを添えて提供した。
美濃戸口では同協会の柳沢太貴・宣伝対策委員長(31)らが登山者に「セロリをどうぞ」「葉もおいしいですよ」と声を掛けた。八ケ岳連峰を縦走して同日下山した横浜市の会社員、高坂剛士さんは「みずみずしい」とおいしそうに味わった。
柳沢さんによると、この日振る舞ったのは差し入れの一部で、残りは協会加盟の山小屋で宿泊客らに提供した。柳沢さんは「山小屋でも地元食材を使うが、地域の多彩な魅力が登山者に伝わってほしい」と話していた。