第68回北日本新聞納涼花火高岡会場は4日、高岡市の庄川の高岡大橋上流で行われた。令和の夏の夜空をバックに約2000発の花火が打ち上がり、万葉の里を鮮やかに彩った。
文字花火「北日本新聞納涼花火」で幕開け。日本古来の花火「和火(わび)」や全国の花火職人が趣向を凝らした特別8号が上がる「大玉競演会」などで盛り上がった。令和にちなんだ曲に合わせた音楽花火もあり、観客が歓声を上げたり写真を撮ったりしながら楽しんだ。フィナーレの大型スターマイン「ゴールデンファイヤー」では、黄金色の光が空を染めた。
会場では恒例イベント「サマーフェスティバルのむら2019」が開かれ、多彩な催しが繰り広げられた。
■光のショーに酔いしれる
夜空に広がる光のショーに大勢の観客が酔いしれた。4日に高岡市の庄川の高岡大橋上流で行われた第68回北日本新聞納涼花火高岡会場。日中に30度を超えた暑さは打ち上げ前には和らぎ、河川敷に集まった人々が次々に打ち上がる大輪に歓声を上げた。
夕方から続々と観客が集まり、家族連れや浴衣姿の若者らがジュースやビールなどで喉を潤しながら花火の開始を待った。家族で訪れた高岡市上北島の会社員、峰幹博さん(40)は「初めて見に来た。どんな花火か楽しみ」と心を躍らせた。
午後7時45分にオープニングの文字花火が始まり、スターマインが次々に上がると、観客から「わーっ」という歓声が沸き起こった。令和初の開催にちなみ、ゴールデンボンバーが歌う「令和」に合わせて花火が上がると、射水市新湊小学校5年の加藤美咲さんは「話題の曲に合わせて花火が上がり、きれいで盛り上がる」と笑顔を見せた。
特別8号の「大玉競演会」やリズミカルに打ち上がる「空中ナイアガラ」などが観客を魅了。フィナーレの「ゴールデンファイヤー」は黄金色の光が夜空いっぱいに広がった。高岡市野村の会社員、佐藤彩花さん(29)は「友人たちと幸せな時間を過ごせた」と余韻に浸っていた。