祝日「山の日」の11日、諏訪市と諏訪郡下諏訪町境にある国天然記念物の八島ケ原湿原には県内外から大勢の人が訪れ、散策を楽しんだ。家族連れなどが思い思いに湿原を歩き、山並みを背景に色とりどりの花が咲く広大な景色を満喫した。
この日は環境保全に取り組む同町のNPO法人「霧ケ峰基金」の案内で湿原を散策する催しがあった。参加者は涼しい風に「別世界だ」と声を上げ、オミナエシやヤナギランといった花々を観賞しながら散策。千葉県流山市から訪れた渡辺勲さん(74)は「信州の山は憧れの地。空気が澄んでいて、素晴らしい花々がたくさんあって感激した」と話していた。