北アルプス涸沢で13日、朝日が山肌を赤く染めるモルゲンロートを見ることができた。快晴を期待して待ち構えていた人たちは、自然がつくりだした美しい光景にしばし目を奪われていた。
涸沢ヒュッテでは午前4時半ごろから宿泊客がテラスに集まり始めた。5時ごろ奥穂高岳(3190メートル)などの山肌に朝日が当たり始め、反対側の山影がくっきり。光のショーは10分ほど続いた。
初めて涸沢を訪れたという福岡県柳川市の大学3年、吉田祐一郎さん(21)は「写真でしか見たことがなかった。実物は次元が違う。きれい」と話し、盛んに写真を撮っていた。