県無形民俗文化財「二俣いやさか踊り」が15日、二俣町の真宗大谷派本泉寺で披露され、台風接近に伴い雨がちらつく中、浴衣やはかま姿の地元住民や出身者ら約250人が、調べに乗せて受け継がれてきた伝統の踊りを繰り広げた。
源氏の盆「二俣いやさか踊り」の集い(本社後援)と銘打たれ、参加者は境内で輪になり、歌や鈴の音色に合わせて「鈴踊り」や勇壮な「大刀(たち)踊り」、女性のたおやかな「扇踊り」「手踊り」など6種類を舞った。
二俣いやさか踊りは、1183(寿永2)年、木曽義仲の軍勢が倶利伽羅峠の合戦で平家の軍勢を破り、勝利を知らせるのろしを見た住民が喜び、踊ったのが始まりと伝えられている。