鳥取産ズワイガニの干物を試作する(左から)木村広社長、木村圭専務、東海社長=高岡市下牧野の丸龍庵の工場

鳥取産ズワイガニの干物を試作する(左から)木村広社長、木村圭専務、東海社長=高岡市下牧野の丸龍庵の工場

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カニの干物を全国展開 新湊の3社タッグ

北日本新聞(2019年8月17日)

 射水市新湊地域の水産加工販売会社など3社が、ズワイガニやベニズワイガニの身の干物を開発し、9月上旬から全国で販売する。うち1社が新湊産ベニズワイガニの干物を1月から販売したところ、「珍しい」と好評で高い需要があった。生産量を増やすため漁獲量が多い鳥取産を使用するが、乾燥技術や販路は新湊地域の会社がこれまでに培ってきたもの。富山の新たな特産品を目指している。

 3社は、新湊産ベニズワイガニの干物などを製造するIMATO(射水市本町・新湊、東海勝久社長)と、ますずし製造の丸龍庵(同市善光寺・新湊、木村龍彦社長)、丸龍庵のますずしなどの販売を手掛ける海王フーズ(同、木村広社長)。量産化を目指すIMATOが、大型設備を持つ丸龍庵と全国販売網を持つ海王フーズと手を組んだ。

 水産庁によると、2018年のカニ類の漁獲量は富山県内は500トンだが、鳥取県内は7倍以上の3700トン。東海社長によると、富山県内ではカニは大半が姿売りで、加工用は少ない。鳥取県内では多くが加工用に回り、価格も安いという。

 カニの干物は全国で他に例がないとされる。IMATOが持つ乾燥技術では、カニのうま味や食感を残しながら干物に加工することができる。賞味期限は冷蔵で半年、常温で1カ月を想定する。

 同社が製造販売する新湊産のベニズワイガニ使った干物「越の干蟹(ほしがに)」とは別に、「かにぼし」のブランド名で売り出す。4月に商標登録を済ませており、全国の百貨店や生協、富山県のアンテナショップなどへ売り込む。約20グラム入りで年4万8千袋の製造を目標とする。

 東海社長と丸龍庵の木村圭専務、海王フーズの木村広社長は「新湊発の技術や販路を生かし、カニの干物のおいしさを全国の人に楽しんでほしい」と話している。

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