椅子に腰掛けて若手演奏家らを指揮する小澤さん=18日、ザ・ハーモニーホール

椅子に腰掛けて若手演奏家らを指揮する小澤さん=18日、ザ・ハーモニーホール

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小澤さん登場、祭典熱く OMFでサプライズ指揮

信濃毎日新聞(2019年8月19日)

 松本市で開かれている音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)で18日、総監督の小澤征爾さん(83)が2年ぶりに指揮をした。ザ・ハーモニーホール(市音楽文化ホール)で開いた若手演奏家らによる室内楽の「ふれあいコンサート1」にサプライズで登場。約10分にわたって指揮し、約600人の聴衆は5分以上の拍手と歓声で応えた。

 小澤さんが登場したのは最後の演目で、ベートーベンが生涯で最後に作った弦楽四重奏曲第16番第3楽章。17日の記者会見で「指揮したいですよ」と意欲を示した小澤さんが、「音楽の全てが詰まっている」と評していた作品だ。

 若手演奏家は、小澤さんがスイスで開講した「小澤征爾スイス国際アカデミー」の受講生ら。指揮台上に置かれた椅子に腰を掛けた小澤さんは、深く豊かで情感あふれる音色を引き出した。演奏後は客席にお礼をするようなしぐさを見せ、カーテンコールにも応じた。聴衆の多くは小澤さんの登場に驚き、演奏を聴きながら涙を流す人もいた。

 小澤さんのOMFでの指揮は、2017年9月のオーケストラコンサート以来。

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