富山市の海岸から立山の雄山(3003メートル)まで1日で走破する「立山登山マラニック」が24日行われ、県内外の327人が雄大な自然を楽しみながら山頂を目指した。
マラニックは、マラソンとピクニックを組み合わせた造語で、実行委員会が1998年から開催し、22回目。
同市の浜黒崎海岸から山頂まで約65キロを走るマラニックの部に256人、立山駅から約27キロを歩くウォークの部に71人が出場した。
マラニックの部は浜黒崎キャンプ場で出発式を行い、実行委の城正幸委員長が「安全第一で頂を目指し、楽しんでください」とあいさつ。スタート直前、初参加の魚津市本新、寺林崇さん(50)は「大自然を感じながら走り切りたい」と意気込んだ。
午前4時に一斉にスタート。正午ごろには続々とゴールにたどり着いた。北日本新聞社後援。
■八郎坂崩落で選手をバス輸送
立山登山マラニックのコースとなっていた立山の称名滝の先にある「八郎坂」でがけ崩れが発生し、バスで迂回(うかい)する措置が取られた。
迂回した区間は約4キロ。実行委員会によると、数カ所で斜面が崩落し、落石を含む土砂が登山道に流入していた。実行委は急きょバス3~4台を用意し、選手をピストン輸送した。中には約4時間バスを待つこととなった選手もいたという。