ルバーブを使った新商品をPRする小沢さん

ルバーブを使った新商品をPRする小沢さん

長野県 伊那路 スイーツ

ルバーブで新商品、食感が特徴 辰野の和菓子店、地元産使用

信濃毎日新聞(2019年8月27日)

 辰野町の和菓子店「菓子司味香月(みかづき)堂」が赤いルバーブを使い、寒天と砂糖で煮詰めて固めた和菓子「錦玉羹(きんぎょくかん)」と、「アイスバー」を販売し、人気を集めている。税込み130円の錦玉羹は硬いゼリーのような食感が特徴で、同150円のアイスバーはジャムとくずを固めて凍らせた。辰野町宮所の住民有志らでつくる「宮所里山愛護会」が休耕地で5年ほど前から栽培するルバーブを使う。店主の小沢良教さん(46)が、暑い夏に合う商品にと考案した。

 愛護会会長の堀内武男さん(75)によると、休耕地では鳥獣被害が少ない作物としてコンニャクやピーマンなどを栽培してきた。ルバーブは富士見町特産として知られるが、比較的寒冷地で栽培しやすいと着目し栽培。何か商品にできないか―と同店に持ち掛けた。

 小沢さんによるとルバーブは「食べる食物繊維」と呼ばれる。生のままでは日持ちしないため、砂糖で煮詰めてジャムにするのが一般的。鮮やかな赤色とほどよい酸味を生かそうと、昨年から試行錯誤を重ね商品化にこぎ着けた。

 今月上旬から店頭に並ぶ。「ルバーブをジャム以外で食べたことがなかった」「食感が面白い」と評判だ。

 同店はこれまで、地元のイチゴをあんに使ったどら焼き、辰野町の小野酒造店の酒かすを使ったまんじゅうなど、町産食材を使った菓子を作ってきた。小沢さんは「今後も地元の和菓子店ならではの商品に挑戦し、町の魅力を伝えていきたい」と話している。

 菓子司味香月堂は午前9時〜午後6時で水曜定休。問い合わせは同店(電話0266・41・0267)へ。

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