福井県坂井市三国町の夏の風物行事「三國湊 帯のまち流し」(福井新聞社共催)が8月25日、東京都品川区の戸越銀座商店街で披露された。大勢の観光客、買い物客が繰り出す中、三国節が流れ、情緒あふれる踊りの行列が練り歩いた。
戸越銀座は、約1.3キロにわたり商店が軒を並べる首都圏最大級の商店街。坂井市が同商店街にアンテナショップを開設している縁もあり、帯のまち流しを主催する三國會所が同商店街の夏祭りに合わせ、ベテランの踊り手たちを3年前から派遣している。
午後5時と同7時の2回、商店街のメイン通りに法被姿の男衆と浴衣姿の女性ら踊り手23人が登場。情感あふれる三国節に合わせしなやかな女踊り、力強い男踊りの列が通ると、買い物客らは盛んにスマートフォンやカメラのシャッターを切っていた。
坂井市の坂本憲男市長と品川区の濱野健区長も踊りの様子を見守った。濱野区長は「坂井と品川の共通点は古い湊だったこと。帯のまち流しをご覧になった方もぜひ坂井市を知り、ぜひ足を運んでいただきたい」と文化交流を歓迎していた。