加賀市動橋町の奇祭「ぐず焼(やき)まつり」(北國新聞社後援)は27日、3日間の日程で開幕した。初日は全長約10メートル、高さ約3メートル、重さ約1トンの巨大な「化けぐず」が雨の中、町内を練り、かつての宿場町を熱気に包んだ。
口を大きく開けた化けぐずは、同町の振橋(ふりはし)神社を出発し、路地をめぐった。JR動橋駅前では動橋青年会の「青年会ぐず」、一般参加者らによる「ぐず連ぐず」が合流し、太鼓の音に合わせて乱舞を繰り広げた。
振橋神社に到着した化けぐずは、かがり火で焼かれて「退治」され、田畑を荒らす怪魚を退治した伝説が再現された。子供ぐずは雨で中止となった。
駅前では「きまっし加賀音頭」が初めて披露されたほか、グッチ裕三さんのステージでも盛り上がった。
28日は町に伝わる民謡「宿場音頭」の輪踊り、29日は北國花火動橋大会(本社主催)が行われる。