富山市は、2016年9月に休館したミニシアター「フォルツァ総曲輪」(賑(にぎ)わい交流館)の再開を目指し、施設を改修する。20年3月の路面電車の南北接続に合わせて復活させる考え。上映を担う団体などについては協議中という。
フォルツァ総曲輪は同市の総曲輪ファッションビルの4、5階で、廃業した映画館をリニューアルし、07年にオープンした。176席を備え、単館系の良作やドキュメンタリー作品などを上映。映画ファンの人気を得たが、集客力不足や施設の老朽化から休館した。
南北接続に伴い、路面電車でまちなかを訪れる人の増加が予想されることなどから、再開を目指すことにした。改修では座席を新しいものに取り替え、床や壁も直す。ビル外壁も改修する。9月補正予算案に4500万円を計上し、20年3月末までの完成を見込む。
施設の運営主体は市民プラザだが、上映業務に携わる団体などは、関係者間で協議が進められている。