飯田市の七久里神社で行われた昨年の裸祭り

飯田市の七久里神社で行われた昨年の裸祭り

長野県 伊那路 祭り・催し

飯伊伝統芸能 誘客の「宝」 体験・見学ツアー続々

信濃毎日新聞(2019年8月30日)

 南信州観光公社(飯田市)が、飯田下伊那地域で受け継がれている伝統芸能を巡るツアーづくりを積極的に進めている。伝統芸能を観光資源としてより活用し、集客につなげる狙いだ。8月16、17日に阿南町新野の「新野の盆踊り」(国重要無形民俗文化財)を体験できるツアーを新たに実施。9月28、29日には飯田市山本の七久里神社で600年余続くとされ、上半身裸の男性が火花を全身で浴びる「裸祭り」を見学するツアーも初めて企画し、参加を募っている。

 公社は昨年から飯伊地域などを巡るツアーの実施回数を増やし始めた。5年ほど前は年3回ほどだったが、今年は24回ほどの実施を予定。昨年はともに国重要無形民俗文化財で、飯田市遠山郷(上村・南信濃)の「遠山の霜月祭り」と、大鹿村民が受け継ぐ「大鹿歌舞伎」のほか、10月に市内で開く「南信州獅子舞フェスティバル」を見学するツアーもつくった。公社の企画担当者は「南信州の独特な伝統芸能を組み込むことで、地域ならではの魅力を伝えたい」と話す。

 今年始めた「新野の盆踊り」のツアーは中京圏からを中心に11人が参加した。参加者へのアンケートでは、盆踊りに参加して実際に踊った楽しさや祭りの荘厳さに感動したといった声が多かった。担当者は「今後も継続して実施し、リピーターを増やしていきたい」としている。

 七久里神社での見学ツアーは1泊2日で、参加費は1人3万4500円から。名古屋発着のバスツアーだが、県内からの参加もできるという。希望者は9月14日までに公社(電話0265・28・1747)へ申し込む。

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