始発列車の乗客に見送りおわらを披露する踊り手たち=JR越中八尾駅

始発列車の乗客に見送りおわらを披露する踊り手たち=JR越中八尾駅

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風の盆また来てね 駅ホームで「見送りおわら」

北日本新聞(2019年9月5日)

 1~3日に富山市八尾地域中心部で開かれた「おわら風の盆」を訪れ、始発列車で帰る人たちに踊りを披露する恒例の「見送りおわら」が4日早朝、同市八尾町福島のJR越中八尾駅のホームで行われ、地元保存会の青年男女33人が心を込めて舞った。

 午前5時40分発富山行きの列車には約250人が乗車。編みがさを外した踊り手は男女それぞれ横一列に並び、観光客に向かって勇壮な男踊り、優美な女踊りを見せた。列車が出発すると、ホームから見えなくなるまで手を振り続けた。

 駅舎近くから眺めた東京都品川区の世戸孝司さん(54)は夫婦で初めておわらを見に来た。「一列に細長く並んで見送る姿が美しく感激した」と話した。

 踊り手のリーダー、井上裕輔さん(25)は「自分たちも楽しみつつ、喜んでもらえて良かった。福島のおわらの一つとして、これからも続けたい」と意気込んだ。

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