穴水町の能登ワインは5日、今季の醸造を開始した。旭ケ丘の醸造所では自社農園で収穫された白ワイン用ブドウ「シャルドネ」が破砕機にかけられ、発酵用タンクに勢いよく果汁が注がれた。
同社によると、今年のブドウは日照不足や長雨の影響が心配されたが、酸味と甘みのバランスが取れた仕上がりとなった。色づきもよく、品質は十分という。社員が長さ15センチほどに実ったシャルドネ5トンを収穫し、発酵作業が行われた。
今後は主力の赤ワイン用品種「ヤマソーヴィニヨン」でも収穫や醸造に入る。10月上旬までに12種類のブドウ150トンを収穫し、例年並みの15万本の醸造を見込む。11月14日の「能登ワインヌーボー」を皮切りに順次販売される。