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30回目の武生国際音楽祭 クラシック、現代多彩

福井新聞(2019年9月6日)

 国内外の一流演奏家、作曲家が福井県越前市内に滞在し、まちを音楽で飾る「武生国際音楽祭2019」(福井新聞社後援)は9月8日、越前市文化センターをメイン会場に開幕する。9カ国の音楽家57人が結集し、クラシック音楽と現代音楽が融合した全国的にも貴重な音楽祭の30回目の節目を祝う。15日まで。

 同音楽祭推進会議と市文化振興・施設管理事業団が、毎年続けている恒例イベント。1990年に前身の「フィンランド音楽祭」がスタートし、今年で30回目を迎えた。2003年から世界的に活躍する作曲家の細川俊夫さんが音楽監督を務め、12年からは日本を代表するピアニストの伊藤恵さんがコンサートプロデューサーを務めている。

 今回のテーマは「新たな時代に ともに拓(ひら)く創造の地平」。クラシックの分野では新たな解釈に基づく演奏に挑み、現代音楽の分野では多数の世界・日本初演曲を届ける。同センターを中心としたメイン公演は13回、寺院やカフェ、小学校に演奏家が出向くまちなか、スクールコンサートも計15回ある。

 初参加で注目は、スウェーデンのヨーテボリ歌劇場に所属するソプラノ歌手シェシュティン・アヴェモさん。11日のメイン公演でミニリサイタルを披露する。世界的なオーケストラと多数共演しているバイオリニストのヴェロニカ・エーベルレさん(ドイツ)と、ベルリンフィルのコントラバス奏者エディクソン・ルイースさん(ベネズエラ)のデュオも初参加。9日のメイン公演では、超絶技巧でバッハなどを演奏する。

 最終日のファイナルコンサートでは、バロック音楽グループ「バッハ・コレギウム・ジャパン」(東京)の首席指揮者・鈴木優人さんが、自ら補筆校訂したモーツァルト「レクイエム」を指揮。公募の県民ら約100人で構成するフェスティバル合唱団が歌声を響かせる。

 チケットは市文化センターなどで販売中。全てのメイン公演が聴けるパスポートは1万5千円(大学生以下5千円)で、回数券やペアチケットもある。公演詳細はホームページ(「武生国際音楽祭」で検索)で確認できる。問い合わせは推進会議事務局=電話0778(23)5057。

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