富川さん(右)に完成したトロフィーを見せる(左から)荒木さん、亮さん、悟さん

富川さん(右)に完成したトロフィーを見せる(左から)荒木さん、亮さん、悟さん

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名店の証しに魚津漆器 コーヒー焙煎全国大会のトロフィーに採用

北日本新聞(2019年9月11日)

 コーヒー豆の焙煎技術を競う全国大会のトロフィーに魚津漆器が採用されている。大会運営に携わるセントベリーコーヒー(富山市清水元町)のオーナー、富川義之さん(49)=魚津市仏田=が提案し、毎年デザインを変えて制作されている。受賞者の店で飾られることが多く、全国のコーヒー焙煎の名店で魚津の技を見ることができる。

 大会は、日本スペシャルティコーヒー協会(東京)が主催する「ジャパン コーヒー ロースティング チャンピオンシップ」(JCRC)。世界大会の予選を兼ねており、今年は全国の50人が出場している。魚津漆器のトロフィーは、富川さんが地元の伝統の技を生かそうと提案した。工房ヤマセン辻佛檀(魚津市金浦町)が2015年から毎年手掛けている。

 今年は、コーヒー豆をすくうテストスプーンをデザインし、1~3位のトロフィーを作った。辻亮さん(34)がクリの木を彫り、兄の悟さん(41)らが漆を塗った。赤みを帯びた色で、光が当たると木目が透けて見える。荒木印房(同市上村木)の荒木剣さん(42)が協力し、同協会のマークをあしらった。

 悟さんは「魚津漆器は年月がたつほど色に深みが出る。飾ると味わいが増す」と話す。富川さんは「重厚感がある。もらってうれしいトロフィーになった」と喜んだ。トロフィーは、13日に東京で行われるJCRCの表彰式で贈呈される。

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