県内のソバ生産者やそば店、製粉業者らの「能登産そば六次化協議会」が栽培するソバの花が11日までに、中能登町春木の畑で満開となった。昨年は収穫前の大雨被害でほぼ壊滅したため、会員は順調に育つソバに「今年こそ豊作を願いたい」と期待を込めた。
中能登では会員である地元の農事組合法人「能登やまびこ」が約3万5千平方メートルの畑で栽培しており、7月下旬に種をまいた。白い花が畑一面に広がり、周辺で実る稲の黄金色と美しいコントラストを描いている。花は15日ごろまで見られるという。
9月末ごろ収穫を始め、1・5トンの収穫量を目指している。収穫後は金沢市などのそば店で提供される。協議会の武村理会長(66)は「おいしい能登産そばの魅力を多くの人に味わってもらいたい」と話した。