奥川投手、山瀬捕手の写真を投稿した公式インスタグラム=かほく市役所

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かほくの「映え」 インスタ発信

北國新聞(2019年9月13日)

 かほく市が写真共有アプリ「インスタグラム」の公式アカウントを活用した情報発信に力を入れている。県立看護大生から「インスタ映え」するスポットがないと指摘されたことがきっかけで、お気に入りの風景や食の写真を投稿してほしいと若者らに呼び掛け、全国への拡散を狙っている。市民にふるさとの魅力を再発見してもらい、若年層の移住促進にもつなげる。
 水平線に沈む夕日で赤みを帯びた高松海岸や、剣道の稽古にいそしむ少年剣士、市特産の「高松ぶどう」を使ったスイーツ。かほく市の公式アカウント「@kahokucity」では、さまざまな市内の日常を切り取っている。
 かほく市出身で星稜高野球部の奥川恭伸投手と山瀬慎之助捕手を捉えた写真は特に人気を集め、これまでに約1200件の「いいね」を集めた。
 運営するのは市企画情報課などの20~50代の職員13人でつくる「インスタ部」で、「令和」初日の5月1日に開設した。6月から市の隠れた風景を、8月からは市内でしか味わえない食べ物を発掘するキャンペーンを始めた。フォローした上でそれぞれ「#みつけてかほく」「#うまうまかほく」とハッシュタグを付けて写真を投稿すると、公式アカウントに転載される。
 同課は2年前、市の定住促進施策に関する県立看護大1年生のフィールド実習を担当した際、学生から「市内にはインスタ映えスポットがない」と厳しい指摘を受けた。担当者は「そんなことはないはず」と一念発起。住みよさランキングで常に上位に入り、積極的に子育て世代の移住を促す中、市外の若年層に魅力を伝える方法としてインスタを活用することにした。
 若い世代の心に響くような写真の撮り方や文章の書き方を試行錯誤しているインスタ部の職員は「キャンペーンで外部の視点や感性を取り入れながら、かほくに来てもらう判断材料を提供したい」と意欲をみなぎらせている。

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