10周年を迎えた「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月」は最終日の16日、黒部市宇奈月国際会館セレネでスペシャルコンサートを開いた。県内外の演奏家や黒部市民らで編成する宇奈月アマデウス祝祭管弦楽団・合唱団の総勢約80人がモーツァルトの大曲「レクイエム」を披露し、3日間の音楽祭を締めくくった。
音楽祭芸術監督の横島勝人さん(神奈川)が指揮、県出身や在住の声楽家ら4人がソリストを務めた。独唱と混声四部合唱、管弦楽による壮大なハーモニーが響き、聴衆から大きな拍手が送られた。
演奏後、横島さんが、音楽祭開催に尽力した篠崎秀一実行委員長らスタッフや出演者らを紹介。駐日オーストリア大使館公使のマリオ・フィールグラーダーさんもあいさつした。
最終日も温泉街の各所で演奏会があり、観光客らが名曲に浸った。横島さんのトークイベントもあった。
日本オーストリア友好150周年記念。音楽祭実行委員会主催、黒部まちづくり協議会主管、黒部市、宇奈月国際会館セレネ、北日本新聞社共催。
■10周年祝う
「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月」の10周年記念感謝の会が16日、黒部市宇奈月国際会館セレネで開かれ、約110人が節目を祝った。
音楽祭は、モーツァルトの生誕地、オーストリア・ザルツブルグの景観が宇奈月温泉と似ていることから2010年に始まった。
篠崎実行委員長が「10年の歩みを基に、一層魅力のある音楽祭、音楽のあふれる黒部市になることを願う」とあいさつ。音楽祭芸術監督の横島さんの発声で乾杯した。
宇奈月カルテットや、射水市出身のテノール歌手、澤武紀行さん、富山市出身のピアニスト、塚田尚吾さんによるミニコンサートがあった。