「郷土の博物学者・森群平と国立科学博物館標本展」が、朝日町埋蔵文化財施設まいぶんKANで開かれており、アンモナイトや植物の化石などが並ぶ。29日まで。
森は1907年、旧泊町で生まれ、地元小学校の校長を務めながら、東大で地質学を学んだ。52年、森が同町の境川上流周辺にある来馬層群で発掘されたアンモナイトの化石を東大教授に送ったのがきっかけで、東大による化石研究が一気に進んだ。森は90年に死去した。
今回は、森が収集し国立科学博物館が所蔵する標本や、直筆の研究ノート、ハンマーなどの調査道具、森の研究を報道した新聞記事が並ぶ。久保貴志学芸員は「生きざまや研究への熱意を感じてほしい」と話す。北日本新聞社後援。