学生らが制作した漆塗りのアクセサリー=福井県鯖江市莇生田町

学生らが制作した漆塗りのアクセサリー=福井県鯖江市莇生田町

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漆のアクセブランド化 鯖江・河和田アートキャンプの学生

福井新聞(2019年9月19日)

 越前漆器産地の福井県鯖江市河和田地区で行われている「河和田アートキャンプ」で芸術創作に取り組む学生たちが、漆塗りアクセサリーの新ブランドを立ち上げた。地元の伝統工芸士らの指導を受け、多様な塗りの技法に挑戦し、ピアスやイヤリング、ブレスレットなど20種以上の商品が出来上がった。9月21、22日に同地区で開かれる中道アートで販売する。

 アートキャンプは毎年夏の恒例イベントで、15回目を迎えた今年は関西を中心に6大学の約60人が参加し、8月上旬から9月下旬まで活動している。アクセサリー作りは若い世代に漆の魅力を広めようと、京都精華大と龍谷大の男女6人が取り組んでいる。

 ブランド名は起源を意味する「roots.(ルーツ)」。若者に身近なファッションを通し、日本の伝統であり河和田のルーツである漆を感じてもらいたいとの思いを込めた。

 学生たちは5月に河和田地区を訪れ、産地の木地師や蒔絵(まきえ)師ら4人のエキスパートに協力を要請した。デザインの打ち合わせなどをし、8月上旬のキャンプインとともに本格的に制作を開始した。

 アクセサリーの形はいずれも「○」「△」「□」といったシンプルなデザインだ。全て木製で、それぞれ「蒔絵」や、漆塗りに貝殻の光沢をちりばめる「螺鈿(らでん)」、漆を塗って乾かす作業を何度も繰り返す「拭き漆」などが施されている。漆がかすれて木目が見えていたり、深みのある色合いになっていたりと、塗りの技法の違いが楽しめるラインアップに仕上がった。

 プロジェクトの中心となって制作を進めた京都精華大2年の学生は「たくさん苦労があったが出来上がりを見ると感動する。気に入ってもらえると、もっとうれしい」と話した。

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