江戸時代に北国街道の宿場街として栄えた福井県南越前町の今庄宿を満喫する「街道浪漫今庄宿2019」(福井新聞社後援)が9月15日、同町今庄で開かれた。訪れた人は、伝統の「羽根曽踊り」を見たり、風情ある街道で食を楽しんだりして、かつての今庄宿のにぎわいを体感した。
地元17団体でつくる実行委員会が開いており、今年で20回目。北国街道約1キロを歩行者天国にし、おろしそばや地酒など過去最高の53ブースを並べた。
県無形民俗文化財の「羽根曽踊り」は、約千年の歴史を持つ今庄宿伝統の盆踊り。地元保存会が武士や僧、女中などの衣装を着て披露し、旅人と住民が踊り明かしたとされる当時の様子を再現した。夜叉ケ池の竜神伝説を題材にした、今庄中の「蛇踊り」では、生徒が2体の大きな蛇を動かして迫力の演舞を見せた。
ほかにも松尾芭蕉が今庄で詠んだとされる俳句を題材にした紙芝居や、鉄道模型や鉄道玩具「プラレール」で遊べるコーナーがあり、多くの人でにぎわった。